Saturday, January 24, 2015

遺伝的祖先と精神的祖先

ティク・ナット・ハンは、「遺伝的祖先と精神的祖先がある」と言いました。私たちの両親の遺伝子は生物学的に私たちの中に入っていて、肉体の源になるという意味の遺伝的祖先を理解するのは簡単です。しかし、意識の源を意味する精神的祖先をどのように理解したらいいのか疑問に思ってきました。私の洞察は以下の通りです。

肉体が分解する時、異なる形で(形を変えて)、即ち水、空気、ミネラルのような新しい物質、又はエネルギーとして全宇宙に散らばります。 (物質とエネルギーの総和は、エネルギー・質量保存の法則に従って生態系の中で保存されます。)前世の肉体が意識を包み込んでいたように、それぞれの素粒子とエネルギーはiPS細胞(多能性幹細胞)のように前世と同品質の意識を包み込んでいるのです。 (デヴィッド・ボームが内在的秩序について説明したように、全てのものは他の全てのものの内部にあります。)例えば、それらの素粒子やエネルギーは野菜に吸収され、野菜を育てます。その後、野菜は受精卵に入るために妊娠中の女性に食料として食べられます。このタイミングで、受精卵(肉体)は前世の意識からやって来た(野菜に包み込まれていた)意識と結合します。そのため、前世までの全ての記憶や記録(カルマ)はまだ(意識に刻印されて)保存されており、新しい肉体に伝達されます。これが精神的祖先の意味だと思います。

上記の洞察が正しいなら、自分の子供を持てなかった人たちは遺伝的祖先になることはできないものの、新世代の精神的祖先になることができますので、救われるでしょう。とにかく、誕生も死もありません。私たちの体と意識は死ぬことなく生き続けるのです。

ティク・ナット・ハンは、「神は全てのものです」と言いました。 


全宇宙、即ち内部に意識(潜在意識)を包み込んでいる全ての物質やエネルギーは神であると思います。