Monday, March 16, 2015

大悲(Great Compassion, mahakaruna)

ティク・ナット・ハンは以下の通り、大悲(Great Compassion, mahakaruna)の本質について述べました。
http://www.scu.edu/ethics/architects-of-peace/Hanh/essay.html

「大悲の本質をどのように言葉で表現できるでしょうか?私たちが、黒い泥と白い雪が醜いでも美しいでもないと見始める時、それらを差別や二元性なしで見ることができ始める時に、大悲(偉大な慈悲)を把握し始めます。大悲の目には、左も右もなく、友も敵もなく、近くも遠くもありません。大悲が生命を持たないと考えてはいけません。大悲のエネルギーは光を放っており、素晴らしいものです。大悲の目には、主体と客体の間に分離がなく、独立した自己(自性自己、エゴ)は存在しません。大悲を邪魔することができるものは何もありません。
(中略)
あなたは私のことを覚えていますので、自分の道を続けるでしょう。あなたは、誰もあなたから奪い取ることができない避難所を持つでしょう。信仰は現象界の何ものにも依存していませんので、誰もあなたの信仰を邪魔することはできないでしょう。信仰と愛は一つであり、あなたが現象界の「空」の性質(独立した存在の不在)に深く浸透する時、全てのものの中にあなたがあり、全てのものがあなたの中にあることをあなたが見ることができる時にのみ現れ得るのです。」

私たちが大悲、即ち無条件の愛を持っているなら、私たちは他人と同じ苦しみを経験することなく、他人から苦しみを取り除くことができると、私は今、確信しています。
 
St. Mary's Lighthouse in Whitley Bay, England Photo by Ray Bilcliff