Friday, April 10, 2015

「生まれることなく、死ぬこともなく」

般若心経には、「生まれることなく、死ぬこともなく」と言及した一節があります。(以下の参考資料ご参照。)これは究極の真理ですので、一般的な真理の領域において理解するのは困難に違いありません。しかし、次の例を使うとそれを理解することが、より簡単になるかもしれません。

雲は水蒸気からできて、雨になるだけです。ですから、雲は無からやってきたり、無になることはありません。雲が、自分は水であると実感できたなら、雲は以前からずっと水であったし、これからもずっと水であり続けるのです。従って、雲は決して死ぬことができないのです。このことは、E=mc²(エネルギー・質量保存の法則)として、アルバート・アインシュタインによって証明されました。


人間は人間以外の要素、即ち水、空気、土、太陽光のような全宇宙からできています。ですから、人間は全宇宙なのです。ちょうど雲のように、人間が自分は全宇宙であると実感できたなら、自分は以前からずっと全宇宙であったし、これからもずっと全宇宙であり続けるのです。従って、人間も決して死ぬことができません。生まれることなく、死ぬこともないのです。


ティク・ナット・ハンは、「私たちが消費するものが、私たちです」と言いました。ですから、私たちは消費するものに注意する必要があります。なぜなら、私たちの体、心、意識が消費するものに影響されるからです。ですから、私たちは何を食べ、飲み、消費すべきか選択する必要があるのです。私たち自身と集合的な体と意識に毒素をもたらす製品とは、アルコールや麻薬に限定されるものではなく、特定のウェブサイト、電子ゲーム、テレビ番組、映画、雑誌、書籍、会話などの他の製品も含んでいます。これらの全てが、私たちが手放す必要がある執着、即ち中毒なのです。


(般若心経)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-46388351
精神的祖先http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-43851275


 
Hummingbird's making turns Photo by Wayne Lu