Friday, May 8, 2015

人間と地球と宇宙(4)

次のティク・ナット・ハンの話は非常に深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=QM8-QlUJLy0



過去の全ての文明が消滅したことは誰もが知っています。そして、私たちのこの文明も消滅し得ます。地球が新たな文明を再創造することを支援するのに、百万年かかります。ですから、地球は十分な忍耐とがまんを持っており、待つことができますので、文明の消滅は地球の問題ではないのです。つまり、それは忍耐、洞察力、勇気を持っていない私たち人間の問題です。

すると、私たちは私たちの希望を失うことができるし、絶望の海で溺れることもできます。私たちは絶望の犠牲者となり、何もできなくなり、状況を悪化させ得ます。だからこそ、まず私たちの洞察、思考や心の面倒を見てあげる必要があります。ですから、瞑想は非常に重要なものなのです。

瞑想するとは、人生から逃れるのではなく、状況を深く調べるために時間を持つことを意味します。座禅を組み、歩き、何もせずに、ただ状況を深く調べ、自分の心の中をのぞき込んで、自分の内面にある怒り、憎しみ、絶望の世話をしたり、対処する方法を見つける時間を自分に持たせてあげるのです。

そして、もし私たちが瞑想をしないなら、他の何をやってもさほど結果に差異はないでしょう。ですから、瞑想することは最も基本的、且つ非常に重要なすべきことなのです。あなたは絶望から抜け出す必要があります。あなたは洞察力を得て、恐れを払拭する必要があります。あなたが母なる地球の本当の道具となり、他の種を助けるために、あなたは思いやりを蓄積する必要があります。

そして、私たちの世紀は魂の世紀にする必要があります。私たちが生き残れるかどうかは、それに依存しています。私たちが現象的な領域で歴史的次元に深く触れるなら、究極の次元に触れ始めます。生まれることも死ぬこともない、存在も非存在もない次元に触れるでしょう。

今、科学は、生まれることも死ぬこともないドアにノックしようとしています。科学は生まれることも死ぬこともない真理、真の全ての本質を発見しました。ですから、私たちが生まれることも死ぬこともない真理、または真の本質に触れる時、私たちは恐れを超越できます。ですから、それは教義に基づかない宗教の一種です。それは、証拠と私たち自身の経験に基づいています。そして、そのような宗教は構築され得るのであり、形成可能であり、既存の宗教と哲学、歴史と科学の両方によって同時に実現され得るものです。

21世紀に望むところは、私たちが一緒に歩み寄り、人々を繋いで全ての分離や差別を取り除くことができるような宗教を私たちにもたらすことができることです。なぜなら、教条主義(頑固な人の不寛容と偏見)が分離や戦争の原因に多くなってきたからです。そして、もし各伝統がその方向に進むために努力をするなら、神話や信念や教義に基づかず、証拠に基づくその種宗教を私たちはすぐに持つことができるでしょう。そして、それは人類にとって巨大な一歩となるでしょう。ありがとうございます。

(おわり)


Albert Einstein and Rabindranath Tagore