Tuesday, June 16, 2015

マインドフルな呼吸の実践

以下のビデオでのティク・ナット・ハンのメッセージは非常に興味深いです。

(マインドフルネスの達人であるティク・ナット・ハンでも)私は昨夜あまり眠れませんでした。しかし、私は心配していません。自分の体を信頼します。

仏陀はマインドフルな呼吸の実践が好きでした。そして、彼は仏陀になった後も、マインドフルな呼吸の実践を続けました。ですから、マインドフルな呼吸の実践は、正確には仏陀になる(悟りを開く)という目的のためではありませんでした。

人々は、「ティク・ナット・ハンはあまり多くを教えません。彼は吸う息と吐く息について教えているだけです」と言いますが、それは本当です。私たちはマインドフルな呼吸を実践する必要があるだけです。それで十分です。

調査(対象の分析)と反射(対象の映し出し)は思考と関係しています。そして、これは肯定的な思考です。これは正しい思考です。正しい思考を実践することによって、私たちは智慧の要素を持てるのです。智慧の要素にアクセスすることができるのです。彼の心は穏やか、且つ純粋になります。そして、彼は智慧へと導く知覚を持つことになります。そして、彼は自分の実践を(悟りの)完成へもたらすことができるようになります。それは、正しい知覚の一種です。それは智慧の部分と呼ばれています。(マインドフルな状態になるためには思考を停止する必要があるが、その思考は誤った思考のことであり、ここで言う正しい思考とは異なることに注意を要する。ここで言う正しい思考とはマインドフルな状態になった後の正しい見方に基づく思考のことである)

智慧の部分に貢献する知覚(明分想)。ですから、彼は正しい思考のことである正しい調査と反射を取得します。彼は穏やかで、純粋になります。それが沈静化と浄化の効果です。そして、彼は智慧へ導く知覚を持つことになります。そして、彼は自分の実践を(智慧の)完成へもたらすことができるようになります。ですから、マインドフルな呼吸の実践は、仏教の教えと実践において非常に重要な位置を占めています。

私自身、戦争、国の分裂、母の死、仏教徒の共同体内の困難において、困難な瞬間をくぐり抜けてきました。私は病気になりました。私は抑うつ状態になりました。そして、マインドフルな呼吸のおかげで、これら全ての困難な瞬間を克服することができました。ですから、私はマインドフルな呼吸の実践の有効性には非常に強い確信を持っています。

(参考)http://compassion5151.blogspot.jp/2015/04/blog-post_30.html

ティク・ナット・ハン