Wednesday, June 24, 2015

マインドフルなほんの一息

以下のビデオのティク・ナット・ハンのメッセージは非常に興味深いです。

実践は座禅瞑想のためだけではなく、一瞬一瞬に実践があり得ることは明らかです。彼は自分の体と6つの感覚(五感と顕在意識)を保護する方法を知っています。そして保護のエネルギーは、呼吸や歩行の実践によって発生させたマインドフルネス(念)のエネルギーです。マインドフルな呼吸やマインドフルな歩行で、あなたの心は常にあなたのために、あなたと共に、体と共にそこにあります。ですから、それが保護なのです。もし、あなたがそこにいないなら、誰が保護の仕事をするでしょうか?ですから、保護するとはあなたがそこにいることを意味します。あなたはそこにいるべきです。心と体が一緒に。

彼は自分の前にマインドフルネス(念)を保持しています。これは言い方です。マインドフルネスは、常に何かのマインドフルネスです。それが呼吸やウォーキングや座禅のマイ​​ンドフルネスであっても、マインドフルネスの主体とマインドフルネスの客体はいつも一緒です。自分の前にマインドフルネスを保持するとは、常にマインドフルネスをそこに維持すること、常にマインドフルであることを意味します。全ての心配の追求を手放すとは、あなたがあなたのプロジェクトについて、ビジネスについて、次に何をすべきかについて、もはや考えないことを意味します。あなたは実践のため自由になるために全ての先入観を手放し怒り、変態、不安、後悔、疑いを手放します。これらは5種類の障害、妨害です。そして、優れた実践者は常にこれらの5つの心の要素を取り除くことができます。

実のところ、私たちの呼吸は体のカテゴリー、体の一部に属します。マインドフルネスには4つの基盤があります。第一は体(身)、第二は感情(受)、第三は心(心)で、第四は心の対象(法)です。そして、マインドフルな呼吸の4つの実習の内、仏陀が提案した最初の4つは体の中の体の瞑想に焦点を当てます。通常、6つの感覚器官は体のカテゴリーに分類し、呼吸は体に属します。

そして、これは心を体へ戻す最初の試みです。最初に私たちがしなければならないことは、心を体へ戻すことです。そして、王家の入口は私たちの呼吸です。つまり、玄関です。ですから、私たちは心で体に触れるのです。それはあたかもあなたが家に入る時、あなたが扉を使用するようなものです。ですから、呼吸はそれによってあなたが体に入ることができる扉です。私が自分に戻るための「王家の道、王家の扉、王家の道筋」であると言ったのはそのためです。あなたは自分を無視してきました。あなたは自分を棄てました。あなたは自分の体から逃げました。そして、今が戻る時です。そして、あなたは呼吸の方法によって戻ります。そして、あなたは吸う息に乗って、非常に迅速に家へ帰ることができます。ですから、息を吸って、私は自分が息を吸っているのを知っています。あなたが息を吸う最初の2秒の間に、あなたの心は既に呼吸を通してあなたの体に触れています。あなたの心をあなたの体に戻すのは一秒の問題です。息を吸って、私はこれが自分の吸う息であることを知っています。ですから、心が体に触れ、心が呼吸に触れます。

これが私の吸う息だとします。始まりはここで、終わりはここです。そして、私の心はありません。私の心は指です。ですから、私は自分の心なしに呼吸します。これはマインドフルな呼吸ではありません。今、私はマインドフルに呼吸し始めます。息を吸って、私は自分が息を吸い込んでいるのを知っています。呼吸と一緒に心があります。マインドフルネスは呼吸のマインドフルネスです。なぜなら、マインドフルネスは常に何かのマインドフルネスであるからです。心は独立して存在しません。心は呼吸と一緒か、その他のものと一緒です。心は主体なしの心にはなれません。これは知っておくべき、また覚えておくべき非常に重要なことです。意識は常に何かの意識です。客体なしの主体はあり得ません。それは、左右、上下のようなものです。あなたは主体、客体から独立した実体としての心を想像することはできません。これは不可能です。ですから、マインドフルネスは心の一部です。マインドフルネスは常に何かのマインドフルネスである必要があります。もし、マインドフルネスがあるなら、同時にマインドフルネスの客体があります。飲むマインドフルネス、歩行のマインドフルネス、呼吸のマインドフルネスという風に。

自分の心が体と一緒にない時、このような状況は放心と呼ばれ、人生は本物ではないことを私たちは非常によく知っています。なぜなら、私たちは正確にはそこにはいないからです。ですから、マインドフルな呼吸は、あなたが今、ここで自分を確立するのに役立ちます。心と体が一緒につながりますので、それが可能です。そして、これはマインドフルな呼吸によってなされます。突然、あなたはそこにいます。突然、あなたは存在しているのです。突然、たった一回のマインドフルな吸う息のおかげで、あなたは生き生きとするのです。ですから、これは既に奇跡です。ですから、呼吸は心と体の間の橋のようなものです。体はこちら(左の吊り下げ)であり、心はそちら(右の吊り下げ)で、分離されているのかもしれません。しかし、一度心が呼吸に触れると、息を吸うと私は自分が息を吸い込んでいるのを知っており、心と体が一緒になります。そして、一回の吸う息で、あなたは心と体の一体感と呼ばれる成果を実感することができます。ほんの2~3秒で心と体の一体感という実践の成果を実感できるようになるのです。心と体の一体感によって、人生が手に入る今、ここにあなたは確立されます。

突然、あなたは生き生きとします。突然、あなたは存在します。完全に生き生きと、完全に存在しています。それはあなたの中のマインドフルネスのエネルギーに依存しています。マインドフルネスのエネルギーが堅実で強いなら、あなたは非常に生き生きし、非常に存在力を増します。そして、あなたは自分の内面と周囲の生命に深く触れている状況にあります。マインドフルネスのエネルギーが発生させられており、あなたはマインドフルネスのエネルギーに宿られています。仏陀は常にマインドフルネス、集中、洞察のエネルギーに宿られていますので、あなたは仏陀の存在に非常に近いです。そして、マインドフルネスのエネルギーはその中に集中洞察のエネルギーを持っていることを私たちは知っています。


ティク・ナット・ハン