Thursday, August 20, 2015

ナマ・ルパ(心と体) (2)

本ビデオのティク・ナット・ハンの重要なメッセージは以下の通りです。

(1:15:24 ~ 1:26:10をご覧下さい)

それから、更に深く進むなら、あなたは心とは体のようなものであり、体とは心のようなものであることが分かります。まず第一に、あなたの体はあなたの心の対象です。あなたの体だけでなく、花や木や山などの全てを、あなたは自分の心の外に存在する客観的なものであると思うかもしれません。しかし、あなたが確かな​​ことが一つだけあります。山、木、花は、あなたの心の対象であるということです。あなたはこれらのものがあなたの心の外に存在することを論証することはできません。そして、あなたはまだ、それらがあたかもあなたの心の外に存在するかのように振る舞います。

しかし、この教えでは、あなたの体、あなたの環境、そして全てがあなたの心の対象なのです。ですから、仏陀の教えにおいては、瞑想の四領域があるのです。あなたは自分の体を瞑想し、あなたは自分の感情を瞑想し、あなたは自分の知覚(心)を瞑想し、あなたは自分の心の対象である、自分の知覚の対象を瞑想します。心が瞑想の対象であり、心の対象が瞑想の対象です。心の外に心と現実があると言う代わりに。仏教では、私たちは常に心と心の対象のことを語ります。ですから、心と心の対象は相互に依存しているのです。心がなければ、心の対象はありません。心の対象がなければ、心はありません。

もっと深く進むなら、あなたは心と物質の概念が除去されるべきだということが分かります。心と物質との間の私たちの区別は障害なのです。そして今日、科学者は素粒子が非常に知的であることを発見しました。素粒子の中に心があるのです。素粒子は心なのです。どういうわけか、素粒子は心です。ですから、私たちが地球を見る時、地球が物質の塊であると見るなら、私たちは間違っています。私たちは生体として地球を見始めなければなりません。そして、地球を単に心と説明するのも間違っています。また、母なる地球を単に物質と説明するのも間違っています。私たちは両方の概念を超越する必要があります。そして、同じこと(人間は心だけでも体だけでもない)が私たちにも当てはまります。仏教では、ナマ・ルパ(心と体)と言います。しかし、ナマ・ルパは顕現するために互いに寄りかかっています。(中略) 

そして、私たちの行動は常に継続します。私たちの行動は、自分が生み出したエネルギーの一種です。そして、そのエネルギーは再び心と体に顕現できます。何度も何度も(輪廻転生)。それは可能です。もし、私たちがマインドフルネスで生きるなら、私たちはナマ・ルパ(心と体)として、将来一層美しい継続を保証できます(善因善果で美しい転生が保証される)。心と体は二つではありません。

(おわり)