Wednesday, September 2, 2015

マインドフルネスを知らない仏教の国(日本)

まずは、以下のビデオをご覧ください。


世界の主要宗教の拡大推移がビジュアル化されていますが、日本は仏教国に位置付けられています。本当でしょうか?

マインドフルネス(念)を知らない仏教国があってもいいのでしょうか?それは、あり得ない話です。なぜなら、マインドフルネスは仏陀の教えの核心だからです。マインドフルネスがなければ集中洞察(智慧)へと繋がりません。そして、理解(洞察)がなければ、思いやり(慈悲)を発生させることはできません。ですから、仏教はマインドフルネスから始まると言っても過言ではないのです。

マインドフルネスはマインドフルな呼吸(念息)や歩行をはじめとして、日常生活の如何なる行動でも実践可能ですが、その最大のポイントは「考えるのを止めること」、即ち「意識を過去や未来から今、この瞬間に戻すこと」によって、「生命の奇跡に触れる」ことができるようにすることです。言い換えると、「過去や未来を彷徨っているエゴ(独立した自己)を今、ここにいる本当の自分(独立していない自己、即ち仏性)」へ自己変容することです。

もちろん、自己変容できると考えが止みますので、分離、差別、二元性がなくなり、完全な自由を得ます。全てにおいて分け隔てがなくなりますので、煩悩が生じる可能性は低くなり、もし生じたとしても即座に対処できますので問題はありません。ですから至福を得るのです。その結果、生命の奇跡に触れることができるようになり、喜びと幸せで満たされ、生命エネルギーが湧き出します。そのマインドフルネスのエネルギーによって、静水が鏡のようにあるがままの現実を映し出すように、自分の心が投影した幻想を見ることなく、自分の内面と周囲で起こっている現実に気付けるようになります。

これが仏教のスタートラインです。その後、洞察(智慧)を得るために集中して分析し、現実の本質を理解することによって全ての概念の絶滅(涅槃)へと繋げていくのです。これが完全な悟りを開くということです。この一連の具体的実践方法を一冊の本にまとめ上げたのが、「自分を目覚めさせる方法 ― マインドフルな生き方 ―です。(以下のURLご参照) http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS

マインドフルネスを知らない仏教徒では、余りにも恥ずかし過ぎます。と言うか、仏陀が人間を含む全宇宙の平和と幸せのために説いてくれた教えが正確に日本に伝わっていないのは、余りにももったいない話です。この1,500年の間、日本人は何をやっていたのでしょうか?もはや葬式仏教というビジネスを、本物の宗教である仏教と勘違いするのは止めなければなりません。今からでも遅くはありません。今、この瞬間において意識の種子を変容すれば、過去を変え、未来を創造できるのですから。

(参考)http://compassion5151.blogspot.jp/2015/07/blog-post_31.html