Friday, June 3, 2016

心の中の心の瞑想 (2)

心の中の心の瞑想」に関する次のティク・ナット・ハンのビデオを 1:17:17 ~ 1:21:55 迄ご覧下さい。


以下は抜粋です。

引用:
(10. 心を喜ばせる)
第十の実践は喜ばせること、健全な心行に生じるチャンスを与えることです。経典では、心を喜ばせる実践であると言われています。漢文では、心悦喜ばせる:心行)。これ(第九の実践)は心覚認識する:心行)。私たちは自分の中に善い心行を持っています。心行は、顕現する前には、種子の形で私たちの中にあります。私たち一人一人は、内部に怒りの種子を持っています。しかし、怒りの種子がエネルギーとして顕現していない時は、顕現していないが故に、私たちは微笑むことができ、楽しい時間を過ごせるのです。しかし、それは怒りの種子が私たちの中にないことを意味するものではありません。怒りの種子が顕現していない時は、それは種子として私たちの心の奥底にあります。 サンスクリット語では「bija」、中国語では「種子」と呼びます。ですから、51の心行の全てが私たちの意識の中、つまり貯蔵(潜在)意識の中にその種子を持っています。そして、恐れ怒りの種子のような不健全な種子水やりをされる度に、その種子は心行として顕現し、私たちを苦しめます。ですから、実践者は不健全な種子に水やりをしない方法を知っています。実践者は善い(健全な)種子が顕現するより多くのチャンスを持てるように、善い種子に触れる(水をやる)方法を知っているのです。

なぜなら、仏教においては、意識は少なくとも2つの層を持っているものとして、私たちは語ります。上の層は「心の意識(顕在意識)」と呼ばれ、下の層は「貯蔵意識(潜在意識)」と呼ばれています。そして、これら全ての心行は、上の心の意識のレベルで顕現する前には、種子の形で下のここ(貯蔵意識)にあります。ですから、もしあなたが悪い環境の中で住んでいるなら、悪い種子が心行として上がってくる(顕現する)より多くのチャンスを持つことになります。従って、私たちが自分の中の悪い(不健全な)種子にスイッチを入れないであろう環境を選択することは、非常に重要なのです。

あなたがこのような瞑想会にやって来る時、この環境は私たちの中の善い種子れられ、健全な心行として顕現するのを助けますので、良い環境です。マインドフルネスは健全な心行です。集中は健全な心行です。慈しみは善い心行です。思いやりはもう一つの善い心行です。許しはもう一つの善い心行です。非差別は善い心行です。ですから、私たちはこれらの(健全な)種子のスイッチを入れるのを助ける環境に自分自身を置くべきなのです。
:引用終わり

(解説)
選択的水やりは、(八正道の中の)「正しい精進」です。もし、私たちがそれぞれの心行、及び種子を認識できるなら、水をやる(触れる)べき種子を選択できます。私たちの内部で何が起こっているかを知るためには、私たちはマインドフルである必要があります。言い換えれば、目覚めた意識が復活しなければなりません。ですから、第一及び第二の実習は、更なるマインドフルな行動のための基盤として不可欠なのです。鍵は、考えるのを止めること(思考停止)です。

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS
http://compassion5151.blogspot.jp/2016/04/blog-post_26.html

意識と心行

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