Tuesday, January 19, 2016

マインドフルネスの奇跡 (3)

以下は、ティク・ナット・ハン著「マインドフルネスの奇跡」からの抜粋です。

引用:
(呼吸を数える)
呼吸を穏やか且つ平らにすることは、自分の呼吸についていく方法と呼ばれています。もし、最初は呼吸についていくのが難しいようなら、呼吸を数える方法に置き換えることができます。あなたが息を吸い込む時、心の中で1と数え、息を吐き出す時、1と数えてください。息を吸い込みながら、2と数え、息を吐き出しながら、2と数えてください。10まで通しで続け、そしたらまた1に戻ってください。この呼吸のカウントは、あなたのマインドフルネスをあなたの呼吸に縫い付ける糸のようなものです。この自習は、あなたの呼吸を継続して意識するようになる過程の開始点です。しかしながら、マインドフルネスなしでは、あなたはすぐにカウントを見失ってしまうでしょう。カウントを失った時は、単純に1に戻り、正しくカウントを維持できるようになるまで努力を続けてください。一度、あなたが真にカウントに注意を集中できたなら、あなたは数える方法を放棄し、単に呼吸そのものに集中し始めることができるポイントに到達したということです。

あなたが動転したり心が分散して、マインドフルネスの実践が困難であると気付いた瞬間に、あなたの呼吸に戻ってください。あなたの呼吸をつかむことそのものがマインドフルネスです。あなたの呼吸はあなたの意識をつかむ非常に良い方法です。ある宗教共同体がその規則で言うように、「人は、心の分散や環境の中に自分自身を見失うべきではありません。心と体のコントロールを取り戻すために、マインドフルネスを実践するために、集中智慧を開発するために、呼吸を実践することを学んでください。
:引用終わり

(解説)
私たちの呼吸を数えるのは、失念や心の分散を回避することによるマインドフルネスのためです。呼吸は意識であり、自覚(目覚めた意識)になります。ですから、自分の呼吸を継続して意識するなら、自覚(目覚めた意識)が復活し、マインドフルネス、集中、洞察(智慧)をもたらします。

(参考)
http://compassion5151.blogspot.jp/2015/10/blog-post_28.html


Thích Nhất Hạnh