Tuesday, April 12, 2016

完全な沈黙(発言の浄化)

次の「完全な沈黙(発言の浄化)」に関するティク・ナット・ハンの教えを、深く傾聴してください。
http://tnhaudio.org/2016/04/02/purification-of-speech/
以下は抜粋です。

引用:
正であろうが負であろうが私たちの中のエネルギーを観察する機会を持つために、私たちは完全な沈黙を実践します。

発言の浄化と呼ばれる実践があります。あなたは話しません。そして、あなたは、あなたの中に出てくる考えや感情を観察します。

あなたが何か言いたい場合、何か言って反応したい場合、それを言う代わりに、それを言わないで、書き留めてください。(中略)何か気に入らないこと。何かあなたを怒らせることイライラさせること悲しませること。他の人にそれを言おうとする代わりにそれを言わないで、書き留めてください。

強い感情が生じた時、誰かにあなたの気持ちを示すために、あなたの気持ちについて話すために、それを言うのではなく、マインドフルな呼吸を実践し、あなたの気持ちを抱きしめ、ここに書き留めてください。あなたの気持ちの性質についての一行を。あなたの気持ちと、できれば、あなたの気持ちの性質を。あなたの気持ちや考えを観察することを学んでください。すると、あなたはその気持ち考え本質を理解するために、深く見る実践をしたいかもしれません。

数日後、あなたが書き留めた文章を読んでください。あなたが他の人に伝えたいことを表現した文章を。あなたは自分がそれを全く言う必要がないことを理解します。これが習慣エネルギー(癖)、私たちの中の強い負の習慣エネルギー(癖)なのです。時々、習慣エネルギーは私たちよりも強いそうです。

私たちがそれを言った場合、それをした場合、私たちの関係を破壊損傷を引き起こし、自分の中と他の人の中に損傷を引き起こすであろうことを知っています。それなのに、私たちはそれを言ってしまった、やってしまったのです。そして、私たちは大変後悔します。(中略)それが私たちの中の習慣エネルギー(癖)です。

私たちが自分の気に入らないことを言う時、私たちはすぐに反応しすぐに何かを言う傾向があります。私たちは、そのように反応すると、より気分が良くなるのに役立つと信じているようですので、強く反応するのです。結果はです。

私たちがイライラを感じ、そのように怒って反応するなら、もっと苦しみ、また私たちの中と周囲のものを破壊します。私たちがただそれを言うことを控えるか、することを控えることができさえすればいいのですが。その代わりに、私たちはそれを書き留めておきます。そして、私たちが一晩眠ることができたなら、翌朝自分が書いたものを読む時、先日、昨日、自分がそれを言わなくて良かったと分かります。

私たちの日常生活の中で私たちが言うことの多くは、本当は必要ありません。そして、私たちが言うことの多くはまた、破壊し、自分とその他の人に損傷を引き起こす力を持っています。ですから、沈黙の実践は私たちが自分の中の習慣エネルギー(癖)を観察するのに役立つことができる実践なのです。マインドフルネス(念)が点灯される度に、マインドフルネス(念)は習慣エネルギー(癖)を認識することができます。

習慣エネルギー(癖)よ、おまえはもう私たちにそれを言ったり、したりするように圧力をかけることはできないでしょう。私たちが習慣エネルギー(癖)を認識できる度に、私たちは自分を圧倒し、私たちや私たちの関係に損傷を引き起こすことを避けるでしょう。すると、その習慣エネルギー(癖)は種子として、私たちの意識の深みへ戻るでしょう。以前よりも少し弱くなって。
:引用終わり

(解説)
強い感情が生じた時は、停止が極めて重要です。なぜなら、私たちがマインドフルでない時、私たちの思考、発言、行動が否定的、暴力的になるからです。強い感情が去るのを待つために、ただ何もしないことが非常に有効です。そして、私たちの停止中に、私たちはマインドフルな呼吸を通して、休息、沈静化、癒しに集中することができます。私たちが怒ったり落ち込んでいる時、私たち(エゴ、独立した自己)は失念して生きています。すると、私たちは自分の内面と周囲で何が起こっているかを認識することはできません。反対に、私たちが穏やかで平和な時、私たち(目覚めた意識、独立していない自己、本当の自分)は、マインドフルネス(念)に生きており、自分の内面と周囲で何が起こっているかを認識することができます。ですから、マインドフルな呼吸は、停止を通して私たちの強い感情を静めるために非常に役に立つのです。

(参考)http://compassion5151.blogspot.jp/2016/04/notice-of-private-lessons-for-one-more.html

ティク・ナット・ハンの書