Tuesday, May 31, 2016

体の中の体の瞑想 (2)

「体の中の体の瞑想」に関する次のティク・ナット・ハンのビデオを 1:04:05 ~ 1:09:08 迄ご覧下さい。


以下は抜粋です。

引用:
(3. 体に気付く)
第三の実習は、あなたの体に気付くことあなたの体と一つになることです。あなたの体と接続しながら、あなたは体を持っていることを思い出してください。あなたが今、ここで確立されるために、あなたがあなたの人生を生きるチャンスを持つために、あなたのをあなたのへ連れ戻してください。すると、あなたはあなたの人生の一瞬一瞬を深く生きる機会を持ちます。過去についての思考将来についての思考等によって、あなたは(今、この瞬間から)引き離されることはありません。これら全ての実習は非常にシンプルですが、効果は莫大です。なぜなら、あなたがあなたのに通ずるなら、生命宇宙地球に通ずるからです。

(4. 体を静める)
第四の実習は、私たちが既に知っている通り、あなたの体を静めるために、あなたの体の緊張を解放することです。そして、私たちが私たちの体を深く観て、私たちの体の健康を復元できるように、仏陀に与えてもらった更なる教えがあります。それから、仏陀に提案してもらった一つの実習があります。商人の所へ出て行き、種子の袋を降ろしている農民の例を仏陀は用いました。農民は袋の片側の一端を開き、全種類の種子を床にぶちまけました。そして、まだ良好な状態の目で、農民はあらゆる種類の種子を見分けました。農民は、「これは緑豆の種子だ。これはインゲン豆の種子だ。これはトウモロコシの種子だ。と言う風に」、見分けました。

ですから、同じことが実践者についても当てはまります。臥位または座位で、頭から始めて下へと、実践者は自分の体の全要素を振り返りながら実践をします。息を吸って、私は私の脳に気付いています。息を吐いて、私は私の脳に微笑みます。息を吸って、私は私の目に気付いています。息を吐いて、私は私の目に微笑みます。それから、あなたは下へ下へと下りていきます。息を吸って、私は私の心臓に気付いています。息を吐いて、私は私の心臓に微笑みます。あなたはあの農民のように、あなたの体の全ての部分を振り返りながら、実践します。農民は床の上にころがっている種子の全種類を見分けました。ですから、これはX線ではなく、マインドフルネスの光線で、あなたの体をスキャンすることです。あなたは、あなたの体の各部分を見分け、それに微笑みます。そして、あなたはそれらがあなたの幸せの条件であることに気付くかもしれません。

あなたがあなたの体の良くない部分を通過する度に、あなたはその部分とより長く一緒に居てあげたいかもしれません。そして、息を吸ったり吐いたりしながら、あなたの思いやりを送ってあげ、あなたの体のその部分を思いやりを持って抱きしめてあげてください。あなたの肝臓に問題があるとしましょう。そして、マインドフルネスであなたの体をスキャンしながら、あなたの肝臓の所にやって来て、あなたの肝臓がもっとあなたの注意マインドフルネス思いやりを必要としていることをあなたは知ります。ですから、あなたはあなたの肝臓ともっと長く一緒に居てあげるべきなのです。息を吸って、あなたの肝臓に気付いてあげてください。そして、息を吐く状況において、マインドフルネスと思いやりのエネルギーであなたの肝臓を抱きしめてあげることは、たとえあなたが服薬しているとしても、あなたを助けます。これは、癒しより速く起こるのに役立ちます。ですから、あなたの体を観て、苦しみが軽減するのを助け、体の健康を復元することは、瞑想の第一の目的であり、体の中の体の瞑想です。
:引用終わり

(解説)
ティク・ナット・ハンは、マインドフルネスの光線で頭からつま先まで全身(全ての臓器)をスキャンすることが、「体の中の体」の瞑想であると説明しました。それ(特に第三及び第四の実習で)は、その通りかもしれません。しかし、体の中の体の瞑想は(特に第一及び第二の実習で)、マインドフルな呼吸、即ち意識的な呼吸を通して法身(目覚めた意識)を復活させることを意味するかもしれないと、私は感じます。なぜなら、呼吸は目覚めた意識(無自性自己)による行動であるからです。 (呼吸は、エゴ、即ち自性自己による行動ではありません。)

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS
http://compassion5151.blogspot.jp/2016/04/blog-post_26.html

ティク・ナット・ハン