Monday, January 9, 2017

七覚支 (6)

次のタイ・ファップ・ダンによる「七覚支(悟りの7要因)」に関する法話を深く傾聴してください。
http://deerpark.libsyn.com/2016-12-04-br-phap-dang-the-7-factors-of-awakening
以下はポッドキャストからの抜粋です。

引用:
ですから、それが命なのです。それ故に、私たちはこの悟りの実践、踏み出す一歩一歩の悟りの実践に時間を割く必要があるのです。もし、一歩一歩に悟り(喜び、平穏)がないなら、何かが間違っています。(その場合は)私たちは時間を無駄にしています。一部の僧侶や尼僧、もしくは在家の実践者の中には、自分の大志を満たしていない人もいます。その人たちは仏陀や師のキャリアを続けません。その人たちをこき下ろすのはとても悲しいことです。

ですから、実践は一日を通してです。あなたが瞑想会場へやって来る時だけではありません。心の中の馬を訓練する話をしました。ですから、馬をあなたに乗させないでください。あなたが馬をコントロールするのです。禅仏教では、あなたが水牛に乗るのであり、水牛をあなたに乗させてはいけない、と言います。実際には、別の動物、がいるに違いありません。私の意識は猿でしたと、私は言いました。水牛とは、正に阿頼耶識のことです。(阿頼耶識には)種子、つまり私たちの振舞や心の全てがありますので(記憶の貯蔵)阿頼耶識水牛と呼ばれるのです。そして、阿頼耶識否定的なエネルギーのため、通常は非常に暗いです。

しかし、生きて人生をコントロールしている者は猿、つまり私たちの人生をでっち上げ(偽造し)、私たちの人生において物事を創造し、私たちを地獄か天国へ連れて行き、私たちに愛か憎しみをもたらす猿です。ですから、猿は非常に知能的な奴です。私たちは猿に注意を払う必要があります。ですから、猿にマインドフルネスの光を当ててください。猿を静かに座らせてください。馬を手なずけて穏やかにさせ、リラックスさせてください。それが私たちの実践です。

あなたは、純粋さやその他何でもかまいませんが、初心者用語の本質を探す必要はありません。そんなことはどうでもいいのです。あなたは、外部に仏陀を探す必要さえありません。あなたは、誓約の最後に悟りを得る必要はないのです。あなたが踏み出す一歩一歩で、悟りを得ることができるからです。
:引用終わり

(おわり)

(解説)
平静は、悟りの最も難しい要素であると、私は理解しています。なぜなら、平静とは非差別、非分離、非二元性、包括性、全体性、無条件の愛と思いやり、を意味するからです。ですから、悟りの他の六要素は、第七要素(平静)を成果として得るための手段か道具なのです。

完全な悟りのためには、1日24時間の非思考が不可欠です。ですから、そのためには全ての概念の絶滅が不可欠です。私たちは完全に思考を停止するために、全ての概念を投げ捨てなければなりません。そしてそのためには、洞察を通して、究極の真理である「空」、即ち相互依存を理解する必要があります。言い換えれば、全ての概念は分離、差別、即ち二元性を引き起こしますので、エゴによってでっち上げられた全ての概念は誤りであるということを、私たちは理解する必要があるのです。

私たちがその洞察を得ると、完全に悟りを開き1日24時間思考を停止できます。ですから、もはや分離、差別、即ち二元性はありません。すると、恐れや怒りのような煩悩が生じることはもうありません。それ故に、苦しみは完全に滅却されます。あるいは、人間のエゴによってでっち上げられた苦しみの概念がなくなる、と言うべきでしょう。全ての動物、植物、鉱物は、そのように生きるのを楽しんでいます。(小さな子供を除く)ほとんどの人間だけが、生ける屍なのです。

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS

ガンダーラ仏陀