Sunday, January 29, 2017

正思惟(正しい思考)

次のシスター・ジーナによる正思惟(正しい思考)に関する法話を深くご覧ください。


以下は上記ビデオからの抜粋です。

(27:03~)
正思惟(正しい思考)とは、正見(正しい見方)を意味します。私たちの思考は私たちの見方から来ています。そして、正見(正しい見方)とは、全ての物事の相互依存の性質を理解すること、つまり全ての物事の無常の性質と無我の性質を理解すること、自己は自己以外の要素からできていること(無我)を理解することです。

(53:22)
正思惟(正しい思考)とは、無常(「空」の時間的側面)に気付くことでもあります。私が思考に補足された時に使う一文があります。「このように物事は永遠に続くだろう。(このまま何も変わらない)」私が困難な状況に直面している時、私は自分自身に「これもまた過ぎ去るでしょう。(こんなことは続かない)」と言います。すると、この言葉は私にエネルギーをくれます。私はもはや絶望して自分を見失うことはありません

(55:31)
正思惟(正しい思考)とは、無我(「空」の空間的側面)の表現でもあります。幸福は個々人の問題ではないということを知ること。私の姉妹が幸せでない時に、私はどんなに頑張っても幸せになれません。どうやら、姉妹の痛みは、私がそれを受け入れたくないとしても、私の痛みなのです。私の経験では、私は本当に幸せになれないのです。

(59:41)
4つの自問(ティク・ナット・ハンの教え):
1)確かですか?
2)私は何してるの?
3)やあ、習慣エネルギー(癖)!
4)愛の心、理解と思いやりを育みたいという深い願望を発生させること

(1:13:27)
私が何をしていても、私の身体行動は常に私の心を私の体へ戻します。そして、自分が非常に興奮した思考に心を奪われていることに気付く時、(最終的には、そんなに興奮すべきものでは全くないのですが)、私はそれを手放し、心を体に連れ戻すという私の訓練に戻ることができます。そのようにして、私たちは成長します。あなたは非常に適切な注意力を要します。すると、全てのものの無我と無常の性質を理解するために、私たちは深く観るための平和と穏やかさを手に入れます。それが正思惟(正しい思考)です。ですから、まずは日常の思考に気付く実践から始めましょう。それが正思惟(正しい思考)への扉かもしれません。

(解説)
「正思惟(正しい思考)とは、正見(正しい見方)を意味します」は、良い表現です。なぜなら、これは非思考によって可能であるからです。【即ち、正見(正しい見方)⇒(非思考)⇒正語(正しい言葉)と正業(正しい行動)】 言い換えれば、正思惟(正しい思考)は、非思考を意味します。ですから、正見(正しい見方)が思考プロセスを経ることなく、正語(正しい言葉)と正業(正しい行動)の基盤に直接なることができるのです。従って、(My commentary)正見(正しい見方)は、感情知覚を経由することなく、感覚に直結しなければなりません。

正見(正しい見方)とは、洞察(理解)を意味します。私たちがマインドフル集中している場合にのみ、洞察を得ることができます。言い換えれば、思考を停止することによって本当の自分に戻る場合にのみ、私たちは深く観ることによって正見(正しい見方)を得ることができるということです。以下が全体像です。

思考を停止する 本当の自分に戻る マインドフルネス 深く観る(集中) 洞察(理解) 愛と思いやり 変容 平和 喜びと幸せ

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-62242338

洞察のイメージ