Thursday, February 16, 2017

今、この瞬間の浄土

次の「今、この瞬間の浄土」についての高僧ティク・ナット・ハンによる談話を深くご一読ください。
https://www.lionsroar.com/in-the-pure-land-of-the-present-moment/

(ティク・ナット・ハンへの私の質問)
最初に、ティク・ナット・ハンは、「今、この瞬間の浄土と呼ばれるような場所が本当にあります。その地は空間や時間に限定されていません。仏教用語では、その地は時空の外にあります」と言いました。

最後に、ティク・ナット・ハンは、「それ故に、私たちがマインドフルな呼吸や歩行をするなら、正にその空間と時間にある、今、この瞬間の浄土に戻ることができます」と言いました。 

ですから、「正にその空間と時間」とは、時空の外になければなりません。ティク・ナット・ハンは、「量子物理学の用語では、正にその空間と時間は、非局所的(一つの場所に限定されない)、且つ非時間的(一つの時間に限定されない)です」と言いました。ですから、今、この瞬間の浄土は、現象界(歴史的次元)ではなく、本体の世界(究極の次元)になければなりません。

この意味で(空間と時間がないため)、私たちのは今、この瞬間の浄土で暮らすことはできませんが、目覚めた意識だけが今、この瞬間の浄土で暮らすことができると、私は理解しています。

ティク・ナット・ハンに質問があります。(談話の中では「ある」と発言されていますが)今、この瞬間の浄土に、苦しみや幸せなどの概念はあり得るのでしょうか?本体の世界(究極の次元、涅槃)には、概念は全くないと私は理解しています。なぜなら、ティク・ナット・ハンが私たちに説いた通り、「全ての概念の絶滅が涅槃である」からです。

(浄土で暮らすためのステップ)
私たちが思考を停止できた場合にのみ、浄土で暮らすことができると、私は理解しています。そして、1日24時間浄土で暮らすためのステップは、
(1) 意識的な呼吸、(一時的な悟りのため)
(2) 苦しみの根本原因の洞察、(長続きする悟りのため)
(3) 全ての概念の絶滅、(完全な悟りのため)
でしょう。

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-62010528

ティク・ナット・ハン