Saturday, March 11, 2017

洞察 = 正見(正しい見方)

次のティク・ナット・ハンの「正見」に関する法話を、21:45~25:07迄深く傾聴してください。
https://tnhaudio.org/2017/02/26/practice-engaged-buddhism/
以下は抜粋です。

引用:
中国語では、八正道「八つの正しい実践の道」と翻訳されています。そして、第一は「正見」(正しい見方)です。絶対的真理によれば、正見は全ての見方の不在を意味します。それが正見と呼ばれています。私たちが全ての種類の見方を取り除いた場合にのみ、正見を持ちます。絶対的真理です。相対的真理である限り、あなたは手助けをするために道具を創造することができます。

そして、正見は、八正道四諦無常の教え、無我の教え、無願の教えであると見なされ得ます。そして、これらは教義、理論、信条として受け取られるべきではありません。これらは私たちの解放、変容に取り組むための道具として認識されるべきです。

ですから、正見の第一の意味は、全ての見方の不在です。そして、正見の第二の意味は、私たちの変容と癒しのために私たちを助ける道具の種類です。そして、ここでの正見は真の智慧です。正見は私たちを解放し、私たちの周りの人を解放する能力を持っています。
:引用おわり

(解説)
正見は全ての見方の不在を意味します。なぜなら、全ての見方は分離、差別、即ち二元性を引き起こす誤った見方であるからです。ですから、私たちが見方を持っているなら、煩悩が生じて苦しみます。私たちが全ての見方を取り除いた場合にのみ、正思惟(正しい思考=非思考)が可能です。

(参考)https://www.slideshare.net/compassion5151/ss-42025929


ティク・ナット・ハン